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おすすめ美術1:狩野探幽「雲龍図」@妙心寺

   

ども、杉野です。

せっかくこういうブログを作ったので、ジャンルに囚われずにいろいろ紹介していきましょう。

雲龍図@妙心寺

※臨済宗黄檗禅公式サイト「臨黄ネット」より引用

僕はあまり日本画には興味がない方なんですが、この探幽の雲龍図は見ておいた方がいいと思います。

「迫力」なんていうちっぽけな言葉では表現できない、生きた龍の鼓動が聞こえてくる作品です。

探幽は狩野派の中でも実力がピカイチと言われていて、先日たまたま京都国立博物館でやっていた狩野派の展覧会を見たときも、やっぱり明らかに探幽の作品が頭ひとつ抜き出ていると感じました。

ただ、そこで見た作品は数ヵ月程度で作られたものであるのに対して、この雲龍図は完成まで実に4年程の時間を要しています。

なにより探幽がこの絵を描くまでの経緯が結構面白いんですよね。

探幽は最初、寺からこの依頼を受けた際に「龍なんて見たことがないから、どうやって描けばいいのか分からない」と依頼主の禅師に言ったんですが、そのとき禅師は探幽に以下のように言いました。

「龍を見たことがないと言うなら、あなたが自分で龍になってみればいい。それを描けばよろしい」と。

探幽は返します。

「どうやったら龍になれるんでしょうか?」

すると禅師は「まずは本堂の一室にどっしりと座って、龍、龍と龍に思いを凝らしなさい。そうすればいつか必ず、よしこれだ!と感じるときがきます。それがあなたが龍になった瞬間です。龍が自分で自分に形を与えよと命ずるのです」と言ったそうです。

それから探幽は言われた通りのこと(禅)を実践し、数ヵ月後だったら数年後だったか忘れましたが、あるときに描くべき龍を見つけます。

そうして描かれたのがこの雲龍図なのです。

まあホントに凄い作品なので、京都に来る機会があればわざわざ寄り道してでも見に行ってみてください。

後悔はさせません(笑)

 

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